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高校無償化でどれだけラクになる?高校にかかるお金のリアル。

高校無償化でどれだけラクになる?高校にかかるお金のリアル。

令和5年度の高校進学率は「98.6%*」と、大多数のお子さんが高校に進学しています。(*出典:文部科学省「令和6年度学校基本調査」)

けれど、高校は義務教育ではないので、授業料をはじめとした様々なお金がかかります。

高校卒業後の進路も、大学や専門学校への進学率がどんどん上がっていて教育費に負担を感じる中、気になるのが「高校無償化」ではないでしょうか。

いったい、何が無償化されて、どんなお金がいくらくらいかかるのか…。

我が家の例をもとに、ちょっとわかりにくい「高校無償化」のリアルな金額の部分をご説明します。

目次

無償化されるのは『授業料』のみ

ネットニュースの見出しなどを見ていると、「高校無償化」や「高校実質無償化」など表示が混在していますが、国の制度としては、『高等学校等就学支援金制度』で『授業料』を支援するものです。

  • 公立・私立とも「年額118,800円」までの授業料を支援。
    しかし、家族構成・働いている人の人数による所得制限があり、例えば、家族構成が、両親+高校生+中学生の4人家族で、夫のみ(もしくは妻のみ)が働いている場合、所得制限の年収の目安は約910万円です。
  • 私立の場合、所得によって加算額があり、「年額396,000円」までの授業料を支援となっています。所得制限は、上記家族構成で年収約590万円です。

なお、自治体によって独自の制度があり、私立学校の授業料に対して補助金をプラスしたり、東京都と大阪府は所得制限を撤廃したりという動きがあります。

我が子の受験時に調べた高校の入学金と授業料は、下記のとおりです。(神奈川県在住)

公立高校の場合、入学金は「5,650円」、授業料は「年額118,800円」です。
私立高校の場合、私の子どもたちが併願で受験していた高校だと、入学金は「20万円」授業料は「年額40〜45万円」でした。

国の支援額(公立:118,800円、私立:39万6千円)だと、公立高校の場合、ピッタリですが、私立高校だと足りなくて、支払いが発生してしまいます。

そこで、自治体独自の制度を調べたところ、神奈川県は、所得別に下記のような支援がありました。

生活保護・非課税世帯:授業料468,000円、入学金211,000円までの支援。
年収約700万円未満:授業料468,000円、入学金100,000円までの支援。
年収約750万円未満:授業料193,200円、入学金100,000円までの支援。
年収約750万円未満(多子世帯):授業料468,000円、入学金100,000円までの支援。
年収約910万円未満(多子世帯):授業料468,000円までの支援。

  • 家族構成が両親+高校生+中学生の4人家族で、夫のみor妻のみが働いている場合

この場合、家族構成や年収によっては、入学金が半額ですみ、授業料もまかなえる可能性がありますね。

基本的には、国と学校とで支援金はやり取りされますが、学校によっては、保護者がいったん支払った後で還付される場合があります。なので、支援制度でまかなえそうだと思っても、念のため、支払いの準備はしておいた方がいいでしょう。

授業料については納得したけれども、ただ、高校にかかるお金って授業料だけではありません。

高校にかかるお金って実際のところどうなの?という疑問に我が家のリアルでお答えしていきます。

公立高校で授業料以外に入学時にかかるお金

我が家は公立高校に入学しました。そして、入学時にかかった費用がこちらです。

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購入品金額
制服(ブレザー、スカート夏用・冬用、リボン)約47,000円
ブラウス(長袖・半袖 各3枚)約18,000円
体操着(ジャージ上下、ハーフパンツ2枚、半袖シャツ2枚、体育館履)約27,000円
1人1台端末(ASUS Chromebook)約60,000円
諸費用(PTA会費、教育振興費、生徒会費、学年費(含:教科書等)など)約75,000円
合計約227,000円

上記以外では、通学用のバッグ代、通学用の靴代(ローファーとスニーカー)、通学定期代などがかかりました。また、入学時ではありませんが、夏や冬に着るそれぞれのベスト代、冬に着るカーディガン代もかかりました。

また、部活によってはかなりの費用がかかるものもあります。(例えば、弓道部の場合、道具に5万円前後かかるようでした)

そして、積み立てのタイミングは学校によってことなると思いますが、修学旅行積立費として約10万円が必要でした。(現地でのお小遣いやお土産代などは別)

公立高校の制服・体操着は、各自治体で○円までって決めてデザインして、制服代も支援してくれたらいいのに…って正直思いました。あとは教科書代も…。

私立高校で授業料以外に入学時にかかるお金

私立高校の場合、我が子が併願で受験していた高校の例だと、入学時にかかる費用はこちらです。

購入品金額
施設費17〜20万円
環境維持費等12〜17.4万円
教材費・その他10万円前後
制服(ブレザー、スカート夏用・冬用)約9万円
体操着・体操靴約28,000円
通学鞄約2万円
合計約52.8〜61.2万円

上記以外にPTA会費や通学定期代、通学用の靴代などがかかってくるでしょう。学校によっては寄付金などが必要になる場合もあります。

公立高校と同じく、入部する部活動によっては道具などの費用がかさむ場合もあるでしょう。

授業料を支援してもらえるとしても、それ以外で50-60万円前後かかる可能性があるわけですね。

授業料以外の支援は?

これも自治体によっては、+αの支援をしています。

私が住んでいる神奈川県の場合、生活保護受給世帯・住民税所得割非課税世帯を対象にした入学金・授業料以外の支援(給付金)があります。

公立高校の場合、年額3〜14万円ほどの返還不要の給付金を支給しています。(神奈川県の公立高校の給付金情報はこちら

私立高校の場合、年額5〜15万円ほどの返還不要の給付金をしています。(神奈川県の私立高校の学費補助金の情報はこちら

現在は対象世帯ではなくても、保護者の失職等による家系急変時にも対象になる場合があるので、このような制度があるということを知っておくことは大切ですね。

授業料を支援してもらえることは、とても助かりますが、正直なところ、それ以外にかかるお金が大きいからなぁ…と感じてしまいます。

上記以外にも、スマホ代やお小遣い、昼食代など、子どもの成長に応じて増えていく生活のお金もありますし…。

高校の授業料無償化制度は、学校からお手紙などで知らされるため、しっかり活用できると思いますが、それ以外にも進学時のお金のシミュレーションをして、今ある資産(貯金など)と必要となってくるお金の目安を立てることが大切ですね。

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この記事を書いた人

まり子のアバター まり子 Webライター

高校生と専門学生の二児の母

家のルール(門限や友人宅へのお泊まりなど)に関連した親子喧嘩などに悩まされる。コーチングやアサーティブコミュニケーションを学んで活用していたが、子どもたちの気分によってコミュニケーションの技術ではどうにもならず、毎日がっぷり四つの状態だと感じていた。

現在は子ども二人とも落ち着き、子の自立に向けて進路や将来についてよく話し合う日々を送っている。

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